おばあちゃんと時々お父さん

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かねてより、あたしは、おばあちゃんに感謝の気持ちでいっぱいだった。 自分の子供じゃないのに育ててくれて.. 体弱いのに家事してくれて.. 悪い事したらちゃんと叱ってくれて.. わがまま聞いてくれて.. 何より..いつも一緒にいてくれて.. 大好きなおばあちゃん。 でもたまに、おばあちゃんが恥ずかしかった。 お弁当が三角おむすびじゃなくて、たわら形だったのとか、たこさんウインナーがいびつだったとか.. 今思えば、とても豪勢だったなぁ。 おばあちゃんは戦争のせいで字をちゃんと習ってなくて、字が下手だったのが恥ずかしかった。 これも、今思えば一生懸命書いてくれたんだ!! 授業参観であたしだけおばあちゃんなのが恥ずかった。 なんで恥じてさまったんだろう。おばあちゃんは尊敬できる人なのに.. でも、見たらバカになるからって「志村けんのバカ殿様」だけは見させてもらえないのが悲しかった。 新喜劇はokだったのに..笑 新喜劇といえば、あたしは新喜劇を見て笑わない練習をしてた。(ポーカーフェイスの練習!?)笑 変わった子だったなぁ…
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