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「えっ…何!?」
少し驚いたような顔をして意味が分からない晃司は、泉を見て茫然としている。
「何って、お前の誕生日だろ…祝って貰った事ないって言ってたし…それにクリスマスだからコレ着てみたんだけど…?」
茫然としている晃司の様子に恥ずかしそうに顔を赤らめて、説明する泉は今まで人にこういう事をしたことがなかった。
渋谷に相談してみたら赤と白のサンタ服を渡されて、着たら晃司がビックリするって言われて着てみた。
「泉…ソレどうしたの?」
目の前にいるサンタのコスプレをしている泉の姿に晃司は動揺していた。
「今年は最高の思い出になる誕生日(クリスマス)にしようと思って渋谷に貰ったんだけど…やっぱ似合わないよなぁ…着替えてくるっ」
少し照れ臭い泉は晃司の様子が面白く思えて笑みを浮かべる。
しかし、コスプレが恥ずかしく早く着替えて来ようと思い、その場から移動しようとした。
「…待って!…そのままでいて…」
しかし、晃司はその手を掴んで制止した。
普段から私服とジャージ姿は見ているが、サンタ服を来た事は無い為に少しでも長くその姿を見ていたかった。
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