261人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
これは 高校2年のまだ肌寒い春頃の話だ
その日も俺はいつものように学校へ行き授業を受けていた
いつもとは違うことがわざわざ学校で起きようとは………
休めばよかった
その始まりは 1時限目の歴史 担当は俺のクラスの担任である《紫藤 拓海》の授業の時だ
紫藤
「―――で あるからして1192年に鎌倉幕府ができた 憶え方は《いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府》だ まぁ こんな武家社会にいい国なんてできるはずがなく 北条にのっとられ滅びたとさ」
生徒
「先生~ 後半が曖昧です」
紫藤
「……早く授業終んねぇかな」
紫藤はダルそうな顔をしながら言った
まぁこの人は去年からこうだったからツッコミはしないが
紫藤
「ここテストにでるぞ~」
生徒
「先生 去年はそう言った所は1問でてませんよ」
一夜漬けの人間は確実に点をおとすとわかっていながらもしかしたら本当にでるかもしれないと思いそこだけ勉強して点をおとす
これが 生徒の命名だ
紫藤
「いいんだよ これは不条理な世の中に慣れるための特訓なんだから」
残念だがそれは後つけだと誰だってわかる
最初のコメントを投稿しよう!