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旬は朝からりおのドレスを選んでいた
『なぁ、玉木~りおはやっぱミニは着てくれないよな…』
[俺はまだ会った事ないしな…てか、突然すぎなんだっての!]
『どっちにしようかな~』
[てか、話を聞け!]
『なぁ玉木…』
[はいはい、今度はなに?]
『このドレスをさ…少し手直ししてくんない?』
[えっ?今から?]
『うん、今すぐ』
[あの…式は何時からだっけ?]
『夜♪』
[今何時だっけ?]
『朝♪』
[てかさ…普通もっと早くに準備すんだろ?]
『指輪は準備したけど、なかなかドレスが決まらなくてさ~』
[お前な~]
『てか、まだプロポーズしてないし』
[はぁ?]
『よし、これにしよう』
[うん、いいね]
『で、ここを直してね』
[はいはい]
『さすが玉木!』
[やれやれ…時間がないのに]
『あと…さ、りおは目が見えないから怖がらせるなよ』
[はいはい]
『んじゃ、たのんだぞ』
[おぅ、また後でな]
旬は次の準備の為に急いで走り去る
[ったく…注文多過ぎ]
玉木はドレスを持ちながら笑う
[目が見えないのか…どうしよう]
そこで玉木は考えた
[仕方ない…お姉キャラでいくか]
りおと初めて会った玉木がお姉キャラだったのは
りおを怖がらせない為の秘策だったのだ
おかげで泣かれずにすんだけどね(笑)
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