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「好きです」
呼び出された放課後の教室。
相手は一年生。
「ごめん。俺、恋人いるから」
そう言って、告白を断るのは何度目だろうか。
俺、大夢(ひろむ)には恋人なんていない。
俺は、叶わぬ恋をしている。
相手は、小さい頃から一緒に過ごしてきた一つ上の学年の兄・由生(ゆき)。
こんな歳になっても、同じ部屋で、いつ自分の理性が飛ぶかわからない状態だ。
なのに、由生は…。
「大夢、風呂次入れって」
風呂上がりの由生は、無防備な格好で俺の前に出てくる。
上は何も着ないで、乾いていない髪からは、水が背中や胸元を滴り落ちていく。
「…ちゃんと、髪ぐらい乾かして出てこいよ…」
「面倒くさいの。じゃ、大夢が乾かしてよ」
そう言って、由生はバスタオルと自分の頭をつき出した。
「んなこと、自分でやれよ!」
バスタオルを取り上げ、俺は由生に投げ返した。
「俺、風呂入るから」
ドキドキする自分の胸を抑え、俺は急いで風呂場へ向かった。
自分のモノは、ズボンを持ち上げ大きくなっていた。
それを見た俺は、ため息をついた。
そして、ズボンからそれを出し、上下に擦った。
俺の頭の中には、淫らに喘ぐ由生の姿があった。
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