椎名編

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はぁ?っと、口をポカーンと開いると、突然オレは唇を奪われた。 「んっ!!」 柴田の唇が、オレの唇を覆っていた。なんで、柴田がオレに?! 「ば…ばっかじゃねぇの」 力いっぱいに、オレは柴田を押し離した。 「何って、キスだよ」 そんな風に、笑って見せられても笑えねぇよ! 「オレのファーストキス返せっ!」 柴田の顔面目掛けて、拳を放った。 「おっと、小羊さんは手が早い事」 しかし、オレの手は柴田に掴まれた。 「おめぇ、見たいなのが手早いっていうんだよっっ」 「さぁね。まぁ、時には早めに手を出すことも肝心なんだよ」 「よく考えろよ。オレ、あんたと同じモンが下半身についてんだぜ…?」 「同じ物って、君と僕なら全然違うと思うよ」 なんて、笑われた。
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