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「こんなに暑いのによく今まで寝れたわね。」 「俺の部屋北側だから。」 「そういう問題?」 そう言いながら、家に入る。 祭姉ちゃんは俺が物心ついた頃からいつも一緒に居て、仕事で忙しい両親の代わりに面倒をみてくれた。 俺は高三で18、祭姉ちゃんは大学院生で23。歳が五つも違うのでだんだんすれ違いも増えたが、些細な事で連絡を取り合ったりしているので、今でも姉弟みたいな仲だ。 「おじさんとおばさん、相変わらず忙しそうね~。」 「あぁ。世界から期待されてる人は違うよな。」 朝飯兼、昼飯を食べながら言う。 俺の両親はDNA関係の仕事をしている。遺伝子の新たな論文を出したり、最新のDNA技術を開発して、世界の警察関係者や、医療関係者から脚光を浴びている。 最近は、数十年前にオーストラリアで開発されたDNA技術の研究チームに加わり、新たな実験を行っているらしい。
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