シュウトくん

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 . 「…… 一体……どういうことですか……?」 「シュウトの病気はね……、身体中の筋肉がだんだん衰えて……、最後には寝たきりになっちゃうの……」 「……寝たきり……?」 「えぇ。シュウトが今、受けてるリハビリは筋肉の衰えを少しでも遅れさせる為なの……」 「……シュウトくん……このこと……知ってるんですか……?」 「医師もおばさんの口からも言ってないわ。でも多分、自分の身体のことだから、シュウトは気付いていると思う……」  ……嘘……だ……。  だって……シュウトくん……、もう一回……友だちと……サッカーやるんだって……。  だから……シュウトくん……リハビリを頑張っているのに……。  なのに……。  ……もう二度と……歩けないなんて……。  ひどいよ……。 「……さくらちゃん……ゴメンね……」  わたしの表情を見て、シュウトくんのお母さんがわたしに謝る。  何で……シュウトくんのお母さんがわたしに謝るの……? 「……さくらちゃんに辛い思いさせちゃったね……」  ……辛いのは、そんな息子であるシュウトくんを支えている……お母さんの方だよ……。  ……でも……シュウトくんのお母さん……。  …… 一番辛いのは……シュウトくん本人だ……。 「……ねぇ、さくらちゃん……」 「はい」 「……こんなこと言うの……変だけど……、これからも……シュウトの友だちでいてくれないかな……?」  ……これからも……シュウトくんの友だちで……?  ……わたしは……。 .
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