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D.E.S.I.R.E. あたしを愛して… 声が枯れるまで……… あたしを淫らに満たして欲しい…… 貴方のその手で いかれてしまうまで あたしを逝かせて…………… 乱れた白の上で咲く 一輪の美しき華がある…… オトコの邪悪な欲望を 満たすだけが為に 咲く女郎の如き華………… 開いた桃色の花は 穢れなき蜜にまみれている 貴方を快楽へ導く 術をその華は 何もかもを知っているから……… 『貴方を茨で貫いて…… 血を啜りあたしは生きてくの だけどその前に 乾いて空虚なあたしを 深く突きあげて、満たして あたしを壊して……………ずっと』 あたしを愛して… あたしが麗しい 断末魔〈ファルセット〉をあげるその時まで あなたのその手で 何度も突き刺して あたしをイかせて…………… 目の前に映る景色は…… 朧気な月の浮かぶ闇夜……… 一夜限り咲く 乾いて空虚なあたしは 『本当に生きてるのかしら……? ねぇ………誰か教えてよ!!!』 愛という 欲望に駆られた あたしは犬のように 貴方の心と身体を求めて 地に這いつくばって 貴方のものをずっと 舐めてばかりいた………… あたしを愛して… あたしを満たして あたしはあなたのお気に召すまま…… 奴隷をいたぶる 如くこのあたしを 『虐めてください…………』 舌は糸を引き 花も糸を引き 中は白く濁った液でまみれ…… 『愛する貴方の 子を身ごもるなら……… 汚れたって構わない……………』 それが貴方に 対するあたしの 『愛の証』だから………………
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