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schwartzward 黒く儚き聖域〈サンクチュアリ〉 愚かなる人間〈もの〉を拒絶する 血で穢れ、死臭たなびく 黒き森シュヴァルツヴァルト 死の香り支配するこの地で 美しきノクターンを奏でる 愚かなる土の者は 立ち入ることもできずに 世界が黒く染まるのを 立ち尽くし傍観するだけ…… 浸食する黒は 白き大地を食い荒らし 滓も遺さずに 全てを無へ……あぁ 根強く遺る絶望〈デスペラート〉 愚かなる人間を堕落させる 『私を光の元へ』などという 綺麗事は通じはしない 愚かなる土の者よ 黒の前で跪け そして未来永劫 呪われた香りを讃えよ 浸食する黒は 白き大地を食い荒らし 滓も遺さずに 全てを無へ…… 人には絶望を… 神には楽園をもたらす 漆黒の聖域 シュヴァルツヴァルト 『虚ろなる神の奏で…………。ビスチェの如く光を包み込み………幻想に駆られし愚かなる民は信仰を失い、ただ呆然と崩れるばかり……。 空には紅い月が揺らめく…………。 その光は虚ろなる神々を讃える……。 黒き森は更に壊れた世界を創り出す…………。 星を包みし黒きヴェールは、ただ禍々しき偽りの神を讃えていた…………』
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