『異常』な子供

ステロイド

皮膚科に行ってから２週間程たっていた。
寛のお昼寝中、私は久し振りにネットサーフィンでもしようとパソコンを開いてみた。

最初は子育てページなんかを適当に見ていたが、なんとなく思い立って、検索ＢＯＸに『アトピー』と打ってみた。

そこでは、私の中にあった『アトピー』の概念を完全に覆された。
目を覆いたくなる写真・大人になっても苦しんでいる人達の体験談。
皮膚炎に使用される『ステロイド薬』の恐ろしい副作用の数々…

翌日、私の家には近くの図書館２館から、家族のカードも使い、借り集めて来た『アトピー』『ステロイド』に関する本が山積みにされた。

私が何も考えずに寛に塗り続けていた薬は『ステロイド薬』だった。
ステロイドは、皮膚炎を治す効果なんて無い。綺麗に『見せている』だけ。むしろ、使用し続ける事により、皮膚は薄くなり、色素沈着・多毛症・白内障などの副作用の心配がある。
この副作用については、内服に限るとか薬の強さや期間に比例するとか諸説は沢山あるが、そもそも皮膚炎を治す効果など全く無いのに、そんな危険な薬を、こんな小さな赤ちゃんの身体につける意味はあるのだろうか？

この日から、私は寛に薬を塗る事は一切止め、アトピー性皮膚炎の根本治療を探し続けた。