地に潜む者②

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(とは言ったものの……) やはり精霊は強い。 たかだか片手を吹き飛ばすだけでかなりエーテルを消費してしまった。 防御に関しても同じ。 土津波もギリギリのエーテルで防いだが、消費量はかなり多い。 やはり人間と精霊の壁は厚かった。 (操たちに頼るのは……) 後方に控えている三人のエーテルは、はっきり言って微弱。言い方は悪いが頼るには心許ない。 まぁ自分が原因でそうなったのだが。 (やっぱり俺が何とか……ん?) ふと、優一は壁ぎわに水が湧いているのを見つけた。 (湧き水か。……待てよ?) 少し検索をかけてみる。 水のエーテルを地面に浸透させ、湧き水の在処を探る。 (これは……!) このフロアの真下に、かなりの量の地下水がある。これを利用しない手はない。 (やってみるか) 優一は地面に両手をつくと、そっと目を瞑った。
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