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「実はお姉さんのことよく見かけて、一目惚れしたんだ。すごくドキドキしながらさっき声かけてみたんだ。
友達でもいいから、もう一度会って」
私は迷っていた。この青年は他の男たちとは違う。私が寂しい時に体を預けるあの男たちとは違う。
「私はあなたが思っているような女じゃないわ。誰にでも体を開く悪い女よ」
青年はまた泣きそうな顔をした。
「お姉さんがいろんな男の人と歩いているのも見かけたことがあるよ。寂しいからだよね。お姉さん、俺傷つかないから、恋人になれなくてもいいから、そばにいたいよ」
トラが青年の胸の中で鳴いた。
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