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和也は怒るだろうか。
(なんで正の猫がトラのままで、俺の猫がトラ次郎に改名されるんだ)
それとも笑ってくれるだろうか。
(俺の変わりに、正に守ってもらえ。 でも時々は俺のことも思い出せよな)
私は正を愛している。和也との思い出も大切だけど、目の前で両手を広げてくれた正を愛してる。
でも、そんな大切な正を私は手放してしまった。もうあの笑顔を見ることもできない。優しくて、でも時々わがままをいって困らせるあのやんちゃな彼に会うことはできない。普段は甘えんぼなのに、困ったことがあると頼もしく私を包んでくれるあの胸に縋ることはできない。
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