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「ちょっと遅れたけど、今日が初出社ね。頑張ってきてね、私のハンサムさん」
まだ慣れない、ネクタイを直してあげると正は照れながら、背筋を伸ばした。
「行ってきます、つや子。頑張ってくるよ」
ちょうどあの事故から一年が経っていた。
正のために早起きしてお弁当を作り、朝からこんなに食えないよと言う正を無視して、ご馳走を作った。
飛びきりの笑顔に飛びきりの笑顔を返し、正に口づけをした。
「ねえ、和也。妬いてる?」
正には和也のことは話してある。写真も置かせて貰うことも許してもらった。
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