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今日の由美はなんだか楽しそう。
「美也子~今日は人事とか思わないでちゃんと選ぶの手伝ってよ!?」
そうだ。由美は他校の人と付き合っており、もうすぐやってくるX'masに向け、プレゼントを選びに美也子も連れ出されたのだ。
X'mas間近と言うことで、音楽やイルミネーションで飾られた街はとても賑やかだった。
美也子はこういった人工的な美しさよりか、夕暮れのほうがよっぽど綺麗だと思っていた。
「美也子っこのマフラー勇介に合うと思わない!?」
由美が笑顔で聞いてきた。
「う…うん。由美が合うと思うなら、いいんじゃないかな?」
似合うも何も美也子は由美の彼氏を見たことがない。それに、美也子は生まれてから16年間男性と付き合った事がない。むしろ、男性と話すのも苦手で、学校で皆経験するであろうフォークダンスも仮病を使い参加しない程だった。
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