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「ねぇ~こんなの着たらどぉ思う!?」
そう言って由美は選んだ下着を美也子の胸に当ててきた。
黒のレースにピンクの生地、パンツに至ってはヒモパンだ。
「どうって…派手すぎじゃない?」
「何言ってんのっ派手だから男は欲情するんでしょっ!X'masは最高のシチュエーションで思い出つくりたいのっ」
つまりは…由美の考えている事がようやく理解できた。
美也子には途方もない話だ。
結局その派手な下着を買い、由美の買い物は終了した。
二人は駅に向かって歩いた。
「ねぇっなんで美也子は彼氏つくんないの!?この前だって告られてたじゃんっ美也子何人ふれば気すむのよっ」
「…だってその人隣のクラスでよく知らないし、興味もわかないし…」
「もぉっ美也子っかっこいい子ばっかなのにもったいないよっ興味ないなんてさっ」
きっと由美は美也子が恋愛そのものに興味ないと言ったと勘違いしたのだろう。しかし、美也子は告白してきた男子に興味がわかなかっただけなのだ。恋愛はしたいと思っている。だけどなんでだろうか。美也子の知っている男性達は全く恋愛対象に見れずむしろ苦手のだ。何故だろう。
…私っておかしいのかな…
二人がそんな話をしながら歩いていると、二人のいかにも遊んでますっといった格好の男二人が話かけてきた。二人ともなかなかのイケメンだ。
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