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江戸新派剣術皆伝の太刀捌きを、どんどん避わす。
すると、逆に宗助の太刀が捉えた。
宮本宗助「 覚悟!!」
渾身の一撃が飛ぶ。
・・・と、そこへ脇差しが紛れた。
藤堂平助「・・・・・・間に合ったか。」
なんと! 脇差しを飛ばしたのは、倒れていたはずの藤堂平助であった。
勢いに押され、宗助の太刀が止まった。
哀川 龍児「隙ありィ!!」
斜め一閃で宗助の左腕を両断した。
血の雨が降る。
状況不利と把握した宗助は、隙をついて一目散に走り去った。
大勢の浪士と共に残された俺たちは、藤堂平助の治療の為、屯所に帰還した。
大物浪士撃破とならなかったため、副長の土方歳三に大目玉を喰らうと思ったが、致命傷を負わせたとして一人三両の褒美を貰った。
そして、それからの俺は不逞浪士討伐の為、京の街を走り続け、同時に道場で幹部連中との稽古で日々精進していた―――
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