その弐 壬生の英雄たち

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壬生浪士組に入隊して半年経つ頃、事件は起きた。 「芹沢鴨暗殺」 浪士組当初からの重要人物、芹沢鴨が―――暗殺された。 さらに、一味の腹心である新見、平山、平間も共に殺された。 表向きには賊からの襲撃により―――となっているが、実際の犯行は土方歳三、沖田総司、そして・・・哀川龍児の三人であった。 ・・・・・・犯行当日 八木邸 土方歳三「・・・いいか、今夜この八木邸に先日暗殺された新見以外の三人が姿を現す。 ・・・ていうか泥酔して来る。」 沖田総司「言っときますけど僕が酌したんですよ?あ~気持ち悪い。」 哀川 龍児「頑張りましたね~さすが色男。 俺なら吐いちゃうね。芹沢さん、口クッサいもん。」 土方歳三「そうか、そんな気に入ってるんなら、龍児。 お前さんが芹沢を担当しろ。」 哀川 龍児「歳さん、そりゃないよ~。」 沖田総司「まぁまぁ、貴方なら大丈夫ですよ。 じゃあ僕は平山さんにします♪」 土方歳三「あっ、総司てめぇ! じゃあ俺は雑魚の平間かよ。物足りねえな。」 哀川 龍児「歳さん、なら芹沢さん譲りましょうか?笑」 土方歳三「・・・俺が悪かったぁ、龍児!」 ・・・草木も眠る丑三つ時、八木邸に三つの刺客参る。 最初に出くわしたのは重臣、平間。 そいつはビビって逃げだそうとした。 哀川 龍児「お手並み拝見ですよ、副長さん♪」 土方歳三「ぬかせ、一息だ。」 笑いを耐える沖田と俺をよそに、一瞬で間合いに入り、一刀両断した。 沖田総司「流石ですね~やっぱ歳さんやるう。」 やはり沖田は笑っていた。 さて、次は誰だろうか。
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