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それから一ヶ月内に、龍児らは腕の立つ武士を三人程選び抜き、四番隊に入隊させた。
さらに、元々の四番隊隊士を別の隊へ編入させる事で、わずか組長を含め六人の精鋭部隊が結成された。
後に、彼らはこう呼ばれる。
新選組四番隊―――通称『死番隊 ・・・【死】を恐れぬ男達』。
その隊の組長――哀川 龍児も、この時あざ名がついた。
その力、速さ、気迫、獣の如く。
ついた名は・・・・・・『壬生の狂犬』。幾度も幾度も血を求め続ける狂った獣。
その男、肉を切り裂き、血をむさぼり、骨の髄まで喰らいつく―――。
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