その四 池田屋事変

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元治元年(1864)6月4日 この日、新選組にある情報が入った。 ~~新選組 屯所 副長室内 哀川 龍児「副、・・・歳さん。 四番隊組長 哀川 龍児です。」 土方歳三「おう、来たか。 まぁ入れ。 実は、折り入って頼みたい事がある。」 ・・・正直、前の岡田以蔵の事もあり、あまり気乗りはしなかった。 哀川 龍児「・・・なんスかね~、ちゃんとお手当てつくんですかあ?」 土方歳三「――岡田の事で怒ってんのか? 心配すんな。 次のヤマはお前以外だと正直、危うい。」 哀川 龍児「・・・マジっスか? ならいいですよ。 で、どんな内容で?」 土方歳三「実はな・・・」 商屋、桝屋店主 桝屋喜右衛門。 京の中でも有数の大商店。 だが近頃、その桝屋に不逞浪士の情報が数集まるらしく、その真偽を確かめる為、店主 桝屋喜右衛門を捕縛せよ、という指命が下った。 哀川 龍児「でも、その程度なら藤堂クンでも原田さんでも良くないッスか?」 土方歳三「藤堂は愛刀を鍛冶屋に預けてるから駄目だとよ。 原田は、アイツ槍使いだから室内の戦闘は向いてない。 だから、お前にしたんだ。 それに、【壬生の狂犬】なら相手を逃がすことも無いだろう?」 哀川 龍児「・・・わかりましたよ、 じゃ、行って来ますわ!」 土方歳三「あっ、今回は田中を連れてけ。 アイツはこうゆうの得意らしい。」 哀川 龍児「ウィッス!!」 早速、田中新兵衛を探しに出掛けた。
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