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丁度、屯所内の道場で岡田以蔵を見つけたので聞いた。
哀川 龍児「おう、頑張ってるなー!」
岡田以蔵「龍児組長、お疲れで。
一つ、手合わせ願います。」
言う止もないに、木刀を渡された。
一応、正眼構えを取り岡田に聞いた。
哀川 龍児「なあ、田中を知らねえか?
ちょっと用事あるんだが。」
岡田以蔵「彼奴は大の甘党ですからな、甘味処にでも・・・」
そんな話をしながらの立ち合いだったので、平隊士は皆驚きだ。
――暫く流れる様な太刀が続いた。
哀川 龍児「・・・フウ、中々やるじゃないか。
だが、まだ力を持ってるだろ?」
岡田以蔵「ハハ、流石ですな。 では、少々本気で。
神道無念流【 瞬 】 」
その瞬間、何かが飛ぶ気配がした。
木刀をその軌道に合わせ、技の応酬をした。
――神業独尊流【不知火】――
バコーーン!!
切っ先同士がぶつかり合い、岡田の木刀は根から折れ、俺のは手から弾けた。
龍児&岡田「・・・・・・」
永倉新八「――双方、見事だ。
よく精進してるな。」
振り向くと、二番隊組長、永倉新八が俺の木刀を手にたっていた。
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