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――ガララララッ
哀川 龍児「大丈夫か、岡田!?」
道場の戸を開けると、まさにいま拮抗している岡田以蔵と永倉新八の姿があった。
近くにいた隊士に話を聞いた。
二番隊隊士「あっ、龍児組長。
この二先生、もう仕合始めて四時間になるんですよ。
いくら新選組組長でも化け物ですよ。
しかし、岡田先生は組長じゃないのに良くここまで・・・」
哀川 龍児「バカ野郎!!
岡田は土佐藩でも随一の実力だ、新選組組長とも早々敗けやしない。
だが四時間か、流石に限界だな。
止めようか・・・」
とその時、岡田以蔵が動いた。
岡田以蔵「神道無念流【瞬】!!」
永倉新八は技を確認したのち、動いた。
永倉新八「その技は見切った、
神道無念流【蜃 -シン-】」
その瞬間、周りの空気が弾けた。
ガハアッッ!!
誰かの叫び声が響いた。
スウゥ―――
視界が晴れて、一人が床に倒れていた。
そして、立っていたのは――
―――永倉 新八。
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