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哀川 龍児「な、永倉さん・・・？」
永倉はこちらを見ると、ニッと笑い歩いて来た。
永倉新八「心配すんな、気絶してるだけだ。
コイツはまだまだ強くなる。
しかし・・・、コイツは神道無念流を遣うが？」
哀川 龍児「そうみたいですね、永倉さんと同じですやん。
それがどうかしましたか？」
永倉新八「ふむ・・・恐らく以蔵は我流だ。
神道無念流の太刀とは少し違う。」
哀川 龍児「・・・ホントか、岡田？」
床に伏せている岡田以蔵に聞いた。
岡田以蔵「本当です。
しかし、道場には通ってました、 2ヵ月ほど。」
永倉新八「ほう、もう動けるか・・・意外と打たれ強いな。
で、なんで辞めたんだ？」
岡田以蔵「師範が・・・」
哀川 龍児「なんだ、気に入らなかったのか？」
岡田以蔵「いえ、倒しちゃたんです。」
永倉新八＆哀川 龍児「はあ？」
・・・岡田以蔵によると、道場に入門して2ヵ月。
岡田の稽古する態度に腹が立った道場師範が岡田に実戦稽古を仕掛けた。
だが、その頃から人並み外れた力を持っていた岡田は、なんと師範を倒してしまった。
驚いた道場師範は岡田を免許皆伝とし、武市氏に遣えさせたのだ。
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