その壱 壬生浪士組結成

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ある日の昼下がり、龍児は京都郊外の新徳寺という所に来た。 哀川 龍児「話によればここで浪士組の募集があるんだが・・・」 すると、本堂の中庭に一人の男が多数の者に絡まれていた。 その絡んでいた男たちというのが、後の新選組隊士 芹沢、新見、平山、平間である。 そして絡まれている男こそ、新選組初代九番隊組長の秋月小次郎である。 秋月小次郎「何なんですか、貴方たちは。」 芹沢鴨「何、ちとお主に真の武士ってのを見せてやろうと思ってな。」 新見錦「そうだ。生半可な輩には武士を名乗る資格などないからな。」 秋月小次郎「クッ、大勢で卑怯だぞ。」 平山五郎「武士ってのは多勢に無勢でもきばるものなのだよ。」 この時、1対4の組み合いであった。 哀川 龍児「ちょっと待った。 俺も混ぜてくれや。」 平山&平間「何だキサマは!」 哀川 龍児「なに、幾等なんでもこちらがわが可哀想と思ってな。 俺がこっちに付くぜ。」 芹沢鴨「フン、勝手にせい!」 こうして、哀川 龍児 初めての対武士の闘いは2対4の変則マッチとなった。
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