その弐 壬生の英雄たち

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まず、居合い抜きで浪士一人の胴体を割った。 その間に小次郎、平助も一人ずつ倒した。 移動しながら戦っていると、二股口の先にそれぞれ浪士がたむろっていた。 前者の方は浪士が十人ばかり。 後者の方には、浪士二人と大物浪士『宮本宗助』らしき姿があった。 俺は今戦っている浪士を一掃し、小次郎らに言った。 哀川 龍児「小次郎、平助! お前らは宮本宗助の方をやってくれ! 対の方の雑魚は俺が引き受けた。」 藤堂平助「数が多いぞ、一人で平気か?」 秋月小次郎「龍児なら大丈夫だ、あいつは強い。 行くぞ。」 小次郎と平助が宮本宗助の方へ走った。 俺は浪士を跨ぎ、大勢の方へ走った。 哀川 龍児「壬生狼だ! 参る。」 俺は一息で三人の息の根を止め、距離を取った。 浪士「い、いつの間に!?」 哀川 龍児「まとめて行くぞ。時間が惜しい。」 振り降ろし一閃で浪士の肩口から両断した。 さらにその返しで左に位置する浪士を片手で斬った。 浪士「つ、強い・・・」 浪士2「ならば、まとめて行けえ!土佐の誇りを見せろ!!」 哀川 龍児「神業独尊流『陽炎』」 五人に五人とも同じ傷口を残し、絶命させた。 哀川 龍児「小次郎、平助、俺が行くまで耐えろ。 あいつは・・・強い。」 全速力で其の方に走った。
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