出会い。

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気づいたら僕は、どこかのビルの屋上にいた。 下を見れば、豆粒のように小さい人や車。 ここを死に場所にしようか。 きっと大騒ぎになるだろうなあ。 誰か、悲しんでくれるのだろうか。 両親は、2人とも他界してこの世にはもういない。 友達という友達も、これといっていない。 ましてや恋人なんて、いるはずがない。 そんな僕の死を、 誰が悲しむというのだ。
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