出会い。

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……死ぬ場所なんて、どこでもいいか。 そう思って、フェンスに手をかけた。 そのとき、 「あれ、あなた… こんなところでなにしてるの?」 後ろから声がした。 声のほうを振り向くと、 そこには綺麗な、 哀しい瞳をした女性がいた。 「あなたこそ、なにしてるんですか……」 僕は、彼女の質問に答えることなく、逆に質問した。 「ん~……早い話が、自殺かなっ」 明るく、彼女はそう答えた。
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