君の隣に在る為に

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「おい、刹那」 声をかけた人物は、ロックオン。 かけられた人物―刹那は、酷く億劫そうに振り返った。 君の隣に在る為に ロックオンは、刹那の自室を訪れていた。ベットと、備え付けられた家具だけの至ってシンプルな部屋―。そのベットに、刹那は深く腰掛けていた。 「ロックオン・ストラトス…」 「―そろそろ、それ止めないか?よそよそしいな」 刹那は仲間と会話するコトが―いや、他のマイスターたちも会話なんて行為は稀にしかしないが―ほぼ、全くと言っていいくらいにない。 話しかけてフルネームで呼ばれるのはロックオンに限らず、アレルヤ、ティエリアも同様だ。 それが何となく不快に思えるのか、または何か別の理由からなのか、いつもロックオンは刹那にその点を指摘する。 「―何をどう言おうと、俺の勝手じゃないのか?…ロックオン」 刹那が胡散臭そうに返事をする。 「あぁ、そうか…買い物でも連れていってやろうかと思ったのに」 「…ひとりで行ける。子供じゃないんだ」 自分より頭二つ分程上の目線のロックオンを睨むように見上げると、すぐに視線を逸らした。
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