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姫百合あずさは､
取り立てて､別に何か
特別な才能や個性が
あるわけじゃない
ただの普通の女子高生だった｡
当たり前のように
学校へ行って
友達と喋ったりして
授業をまじめに
聴くときもあれば
寝たり､友達に
手紙を回したりして
先生に見つかって
減点されて､焦って急に
手なんかあげちゃったりして
当たったはいいけど
答えが分かんなくて
適当に答えたら
やっぱ間違ってて
しかも､それがちょっと
面白い回答だったから
みんなややウケで｡
恥ずかしい空気を
ごまかすために
半笑いでその場を
やり過ごしたり｡
あと､お弁当が１日の
唯一の楽しみだー!
なんて言って
グループの中でも
一番早くお弁当開けて
勝手にむしゃむしゃ
食べ始めたり｡
そんな､彼女の口癖は
｢おなかすいたー!｣
だった｡
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