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「嫌なの。」
「え……。」
「そんなに沢山、渚ちゃんとは帰りたくないの。」
返ってきた言葉は、思いもよらぬもので、渚の心を深く抉る。
その為、渚は無意識に彼の手を放した…。
「そ、そうだよね。…嫌だよね。ごめん……」
「ち、違うの!渚ちゃ……」
優希の側に居るのが辛くなった渚は、彼の声を無視し、教室を飛び出した。
外に出ると、雨が降っている事に気付くが、そのまま雨に濡れながら家に帰る。
そして、ベッドにダイブし、涙を拭った。
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