誰かのために笑うのは、笑顔じゃないよ。

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毎朝送る言葉。 鳴らすコール音。 足跡と共に残すメッセージ。 全部の思いが 見えない誰かに遮られ、 キミに届くのは ほんのわずかで。 100回『おはよう』と 伝えたら、 1回キミに届くかな? それは、1枚ずつ、 薄皮を剥いでいくように、 心の表層をはがしていく。 でも、 99回感じる痛みが どれだけ辛くても、 人の痛みを喜びには 変えたくはない。 不自然な押し付けで 作られた時間で キミが感じる痛みの方が ずっと辛いはずだから。   踏みにじられる痛みは、 踏みにじる彼には わからない。 でも、その痛みが 気持ちを証明することも きっと気付かない。 僕の痛みが、 キミの痛みにならないように。 もう少し、 この痛みと遊んでみよう。 僕が僕でいられる時間まで。
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