1人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
それはちょうど一年前の今日ワタシには彼がいた。
「ねぇ!なんでクリスマスに仕事なんていれるのよ!バカじゃないの!」
ワタシは怒っていた。クリスマス一緒に過ごせないなんて意味ないし。
「ごめん。俺しかできないんだよ。」
「本当にお人好しね。イヤになっちゃう。」
ワタシ達はケンカしたままクリスマスを迎えてしまった。
ワタシは友達といた。
「彼がさ、クリスマスに仕事いれたんだよ。ありえないよね。」
「まあ、いいじゃないの。アタシがいるじゃない。」
「バカ…。嬉しくないよ。」
プルルルプルルル
電話は彼の友達からだ。
「実はアイツが死んだ。」
ワタシは突然のことに混乱した。
「またくだらない嘘ついて。バカ。」
「本当に死んだ。車飛ばしてたら信号に気付かなくて他の車に…。」
これが現実だと認識した。
最初のコメントを投稿しよう!