イヴの夜に・・・

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彼女が死んで三度目のイヴが訪れた。 心に空いた孤独な穴はあの時から閉じるどころか、小さくもなっていない。 僕は人ごみを避けて、缶ビールを、冷たい手でしっかり握り、公園のベンチに腰掛けた。 「何が聖なる夜だ・・・俺から大切な人を奪いやがって。」 缶ビールをグビッと飲んで薄暗い空を見上げた。
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