日常

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和樹はきっと気を使ってくれているのだと思う。 学級委員でもある彼女は、僕が一年の頃に仕出かしたバカに多少なりとも思うところがある様に感じる。 さっきの話など、まるで僕のカウンセリングのようだった。 彼女の真摯な態度は、多分僕には届いていない。 腫れ物に触れるような周りの態度も心地よくなってきた気がしていた。 本心から、彼女には申し訳なく思う。
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