開始

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「えと、この辺りで大丈夫です」 さっきから右斜め前に陣取り、ずっとリーダーシップを発揮していた新入生らしき男子生徒に、 暫定代表になって貰うことにした。 他の生徒にも伝わるように、少し大きめな声で話し掛ける。 「もうすぐそこだって!」 なかなか怯まない暫定代表。 「お待ちしてました。」 男子生徒の声に被せるように、澄んだ落ち着いた声。
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