夢―Girl side―

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夢―Girl side―

私は今日も彼の夢を見た。 幼い頃から殆ど毎晩夢に出てくる大学生くらいの青年の夢。 彼はいつも優しい声で私を呼び(でも私の名前はいつも聞こえないけど…)、優しい微笑みを浮かべる。 私はそれに笑顔で応えて、彼の名前を呼ぼうとすると、いつも目が覚めてしまう。 私は彼の名前も何も知らないけど、私に向けるその優しい顔だけは知ってる。 幼い頃から夢に出てくる彼は、いつの間にか私の理想の人(恥ずかしい言葉で言うところの…、白馬に乗った王子様ってやつ)になっていた。 だって彼はいつも夢の中で、優しく、そして本当にいとおしそうに私に微笑みかける。 そんな風に私を想ってくれる人などなかなかいないもの。 その夢の中の彼に釣り合える。 そう、私は高校生になったんだから…
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