2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
夢―Girl side―
私は今日も彼の夢を見た。
幼い頃から殆ど毎晩夢に出てくる大学生くらいの青年の夢。
彼はいつも優しい声で私を呼び(でも私の名前はいつも聞こえないけど…)、優しい微笑みを浮かべる。
私はそれに笑顔で応えて、彼の名前を呼ぼうとすると、いつも目が覚めてしまう。
私は彼の名前も何も知らないけど、私に向けるその優しい顔だけは知ってる。
幼い頃から夢に出てくる彼は、いつの間にか私の理想の人(恥ずかしい言葉で言うところの…、白馬に乗った王子様ってやつ)になっていた。
だって彼はいつも夢の中で、優しく、そして本当にいとおしそうに私に微笑みかける。
そんな風に私を想ってくれる人などなかなかいないもの。
その夢の中の彼に釣り合える。
そう、私は高校生になったんだから…
最初のコメントを投稿しよう!