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序章 黒髪の青年
音と共に数匹の烏が飛び立った。
深く暗い森の中から誰かが走る音が聞こえてくる。
一人ではない、数人の足音だ。
音の主の一人は若い青年。
後の数人……いや、数匹は形が変わった奇妙な動物。
その動物は後ろから青年を攻撃していた。
無差別に自分の妨げとなる木等も一緒に。
しかし、青年は立ち止まり奇妙な動物と向かい合わせになった。
彼の黒髪はサラサラと風に揺らされながら
ゆっくりと口を開いた。
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