1章 あたしは姫じゃない!

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赤く夕焼けの空の下 学校の中 更衣室の中に少女達がいた。 「信じらんないー!」 中には少女一人とその少女の前に立つ三人の少女。 彼女らはその一人の少女に文句を言ってる様子。 「その髪の色!! 茶髪は校則で禁止されてるのよ?」 「……知ってますが?」 茶色の髪の少女が答えた。 「なら戻しなさいよ!」 「……何色にですか?」 「元の色に決まってるでしょ!?」 少女は溜め息をつき 「意味不明」というような顔をした。 少女、宮火 紗羅叉(ミヤビ サラサ)の元の髪の色こそがこの茶色だ。 元に戻せと言われても戻せる訳がなかろう。 「帰っていいですか?」 「!! 人の話を……」 だが紗羅叉は気にもとめずに更衣室を出ようとした。 だが、紗羅叉の肩を掴み紗羅叉を止めた。 「アンタ……逃げるつもり?」 「……は?」
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