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赤く夕焼けの空の下
学校の中
更衣室の中に少女達がいた。
「信じらんないー!」
中には少女一人とその少女の前に立つ三人の少女。
彼女らはその一人の少女に文句を言ってる様子。
「その髪の色!! 茶髪は校則で禁止されてるのよ?」
「……知ってますが?」
茶色の髪の少女が答えた。
「なら戻しなさいよ!」
「……何色にですか?」
「元の色に決まってるでしょ!?」
少女は溜め息をつき
「意味不明」というような顔をした。
少女、宮火 紗羅叉(ミヤビ サラサ)の元の髪の色こそがこの茶色だ。
元に戻せと言われても戻せる訳がなかろう。
「帰っていいですか?」
「!! 人の話を……」
だが紗羅叉は気にもとめずに更衣室を出ようとした。
だが、紗羅叉の肩を掴み紗羅叉を止めた。
「アンタ……逃げるつもり?」
「……は?」
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