1章 あたしは姫じゃない!

6/23
前へ
/69ページ
次へ
「・・・ッ」 少し静かになったと思いきや・・・ 酷く強烈な音が聞こえた。 振り返って見ると 見事に部屋に穴が開いてそこから外の景色が見えるようになった。 いわゆる破壊されたのだ。 「なな、何やってるんですか!?弁償してくださいよ!」 意外な行動に動揺。 「・・・これでちったァ信じただろ?」 青年の得意そうな顔に紗羅叉は彼の顔をじーっと見ていた。 「なんだァ?」 「・・・幽霊・・・そんなに嫌だったんですか」 「・・・当たり前だろ!」 「大丈夫・・・貴方みたいな人は絶対存在感強いから」 嘉賀の肩をポンポンっと叩いた。 「・・・情けか?同情か?」 「嫌みですよ」 紗羅叉はさらりと言った。 「・・・・・お前、グサッとくる言葉使うの好きだな」 「ドSと言ってくれてかまいませんよ・・・」 笑顔が逆に恐ろしい。 (・・・そういや何しにこの人は来たんだ?) 「・・・何しに此処にいるんですか?」 「あ、そうだった・・・お前をこっちの星に連れて来いと言う命令が出て・・・」
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加