9.

19/19
1322人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
「裕って…ブラコン」 「違いますよっ!俺は心先輩も好きですよ」 「はいはい」   一瞬びっくりした。 裕の言った好きが嬉しくも悲しくもあった。 好きは友人としての好きだと思うと。 なんか…辛い。 何故だろう?     「あ、先輩流さないでくださいよ」 「譲太郎先輩と京くんこっちきますよぉ」 「えっ?」   とりあえず、いまはこの気持ちがなんなのかわからないけど、譲太郎たちばれたら大変なのでいまは逃げよう。   「あ、先輩。家に来ませんか?」 走っているとき裕がオレを誘う。 「京が先輩の料理、もう一回食いたいっていってたんで」 「いいよ」 「ボクもいきたぁいっ!」  いきなりだが、裕の家にいくことに決まった。
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!