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拍手となんだかよく分かんねぇ行進曲にあわせて歩いてくるあいつを見つけた。   しゃんとした立ち姿はいまもあの頃と変わっておらず、正月のときには気づかなかったがいまではわかる。   スラリと伸びた手足、漆黒の瞳、きれいで整った横顔。 あいつの全てに目を奪われた。           やっと、やっと見つけた。     実は、あいつとあってからオレは密かに探していた。     こいつを求めていたんだ。
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