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「で、今日譲太郎さんと遊んでて、雨降ってきたんで…連れてきちゃった」 京がそう言ったと同時に譲太郎が扉の奥から顔をだす。   「よっ」   譲太郎の服もびしょ濡れだ。   譲太郎の顔みるやいなや悠斗と心は頬を緩ませ、裕はかすかに泣きそうな顔。   「なんだよ。気味悪いな、お前ら」 「おめでとございますぅ」 「京ぃ」   「な、なに?兄さん。情けない声だして」 「よかったな、譲太郎」   譲太郎がかんづいたようだ。 「お前ら、みてたのかよ?!」   あははは、と笑って誤魔化す。 「?」 京はまだ気づいていないようすだ。   6月になったとはいえ、濡れた服を着たまま、玄関前に立っていたら風邪をひくと裕が言ったので譲太郎と京は家にあがる。
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