10.

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「泊まっていってくださいよ」 裕が口をはさむ。   「そうですよ。部屋も空いてるし」 京もそれに賛成する。   「いや、いいよ」 「じゃ、俺は泊まっていく」   オレは断ったが譲太郎は泊まることにしたようだ。   「じゃあ心先輩、ボクと一緒に帰りましょぉ」 「俺、めちゃ寂しくなるじゃないスかっ?!」   できたてのカップルにぽつんと1人。 寂しいだろうね。   時間が時間なので、オレと悠斗はおいとまする。   「じゃあね、裕。がんばって」 「おじゃましましたぁ」   「そんなぁ」 扉のむこうから裕の情けない声が聞こえる。  
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