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白かった世界はだんだん黒くなっていく。
視界も完全に真っ暗。
それでもオレは聞きたいことがあった。
「あんた、誰なの?あのひとって誰さっ?!」
どこにいるかもわからない相手にむかって叫ぶ。
再び口を開こうとしたとき、完全にこの世界が崩れた。
オレはわけもわからず、暗闇のなかへ落ちていく。
「うわっ!…夢?」
オレは飛び起きて、周りを確認する。
「よかったぁ。家だぁ」
あたりまえのことなのだが、あの夢が妙にリアルだったから。
「あぁ、最悪。目、覚めちゃった」
あの世界から落ちるような感じは錯覚だとわかっていても、本当にリアルで忘れられない。
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