1322人が本棚に入れています
本棚に追加
『寂しいとうさぎは死んじゃうんです』
時々、こいつ意味わからないこというな。
「お前、うさぎじゃないだろぅ」
小さなツッコミをいれる。
『冗談ですよ。それより、聞いてくださいよ!小畑先輩たちったら…』
「わかった。話はそっちいってから」
長くなりそうなので、いったん話をきる。
『来てくれるんスか?!』
うれしそうだ。
「寂しいと死んじゃうんだろ?死なれても困るしな」
『じゃ、まってますね』
電話をきり、支度をする。
父さんと母さんを起こさないようにそっと家をでる。
早朝に出歩くのは久しぶりだ。
それこそ、中学のバスケ部に所属していていたときの朝練以来。
最初のコメントを投稿しよう!