11.

7/14
前へ
/183ページ
次へ
すこし、歩きまわってから、裕の家にむかう。     一応メールで、到着したことを告げ、チャイムを鳴らす。   すこし経って、扉が開いたかと思うと、裕が飛び付いてくる。   「ゆ、裕?!」 慌てて裕から離れようとするが、裕の腕はオレの腰にしっかりとまわされていて、離れられない。   「裕っ、離せっ!」 裕を一喝する。   「あ、すんません」 裕は慌ててオレから離れる。   「変態」 「な、そんなこと言わないでくださいよぉ」   「おじゃましまぁすっ」   情けない顔をする裕を無視して、ずかずかと裕の家に足を踏み入れる。  
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1322人が本棚に入れています
本棚に追加