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「京くん!譲太郎は?」
こちらにむかって歩きながら京がオレの問いに答える。
「俺の部屋で寝てます」
そう言って、オレのむかい(裕の隣)に腰をおろす。
「兄さんも変な夢みて、俺を起こしにきたんです。心先輩がどっかいっちゃうって」
京が裕の顔色をうかがう。
そして、また口を開く。
「で、俺が心さんにメールしたらって言ったら…ほんとにしてるし、ここに来させてるし」
京が呆れ気味に言う。
「裕、どんな夢みてんだよ」
「ぅあ、もう京うるさいっ!言うなよなぁ」
顔を真っ赤にし、手でその顔を押さえて唸っている。
京は笑いをこらえているようだ。
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