1322人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
「この身が貴女と対等な存在になったとき本当の…永遠の愛を誓いましょう」
先ほどの幸せの意味を聞こうと口を開こうとしたとき、自分の体が消えようとしているのに気づく。
「なっ!これはっ?」
「貴方はもとの世界にお戻りください」
混乱しているオレにむかって男がそう告げる。
「ちょ、ちょっと!」
まだ、聞きたいことがあるのに時間はそれすら許してくれない。
「私は永遠に貴方のもとにおります」
オレの体が完全に消える瞬間、男がそうつぶやく。
その言葉をまっていたかのようにオレの目からは涙があふれだす。
男が笑う。
オレも笑い返そうとした瞬間、完全にオレの体は消えた。
最初のコメントを投稿しよう!